ABOUT

2016年12月1日、株式会社竹尾は1899年創業以来、紙の啓蒙活動やコレクションを母体とした「竹尾アーカイヴズ」を設立いたしました。

「竹尾アーカイヴズ」は、これまで紙の専門商社として株式会社竹尾が行なったファインペーパーの開発やさまざまな見本帳制作、
また「竹尾ペーパーショウ」や「竹尾賞」の記録など、「紙」「デザイン」「テクノロジー」に対して蓄積してきた知見を基礎資料として、
デザインおよび情報産業、科学技術、思索・研究活動によるさまざまなチャレンジを継承保存し、
広く21世紀の「紙の文化」に寄与する目的で設立されました。

現在、すでに多岐にわたる資料のデータベース化が始まっており、近い将来におけるアーカイヴの公開を目指して活動を行なっています。

  • 代表
    竹尾稠たけお しげる
    株式会社竹尾 代表取締役会長CEO。1964年慶応義塾大学を卒業後、同業の紙専門商社を経て渡米。1969年ウエスタンミシガン州立大学卒業。アメリカの製紙会社 シンプソン社を経て株式会社竹尾入社。1991年2月、同5代目社長に就任、現在に至る。紙の専門商社株式会社竹尾としての事業活動と並行して、紙の文化を広める周年記念事業にも取り組んでいる。1997年ニューヨークのラインホールド・ブラウン・ギャラリーよりポスターと関連書籍を購入し、「竹尾ポスターコレクション」として同社の100周年に「20世紀ポスターデザイン展」(2001年、伊勢丹美術館)、110周年に「20世紀のポスター[タイポグラフィ]展」(2011年、東京都庭園美術館)、120周年に「20世紀ポスター[画像と文字の風景]展」(2021年、東京庭園美術館)を開催。また、ビジュアルコミュニケーションのあり方を深く洞察する活動や発展への尽力を表彰する「竹尾賞」や、1965年から開催している紙とデザインとテクノロジーの力を集結した紙の展示会「竹尾ペーパーショウ」等を通じて、文化的側面からも社会貢献に注力している。
  • ディレクター
    永原康史ながはら やすひと
    グラフィックデザイナー。印刷物から電子メディアや展覧会のプロジェクトまで、メディア横断的に活動する。
    2005年愛知万博「サイバー日本館」、2008年スペイン・サラゴサ万博日本館サイトのアートディレクターを歴任。
    1997年~2006年、IAMAS(国際情報科学芸術アカデミー)教授。
    2006年~2023年、多摩美術大学情報デザイン学科教授。『ブラックマウンテンカレッジへ行って、考えた』(BNN)、『日本語のデザイン 文字による視覚文化史』(Book&Design)『よむかたち デジタルとフィジカルをつなぐメディアデザインの実践』(誠文堂新光社)など著書多数。監訳書にジョセフ・アルバース『配色の設計 色の知覚と相互作用』(BNN)など。第24回佐藤敬之輔賞など受賞。
  • 写真:伊藤留美子
    五十嵐威暢いがらし たけのぶ
    アーティスト。1944年北海道生まれ。デザイナーとして25年、彫刻家として30年にわたり創作を続けた。
    優れたデザイン事例を国内に紹介するなど、海外との橋渡し役としても活躍。多摩美術大学では初代デザイン科学科⾧、学長、名誉教授を務め、教育にも情熱を注いだ。ニューヨーク近代美術館のカレンダーをはじめ、サントリーホール、PARCO、カルピス、多摩美術大学などのVIデザイン、地場産業と連携したプロダクトデザイン、立体アルファベット彫刻やパブリックアートの制作など、幅広い分野で国際的に活動。北海道・新十津川町の「五十嵐威暢美術館 かぜのび」では彫刻作品が一般公開され、石川県・金沢工業大学内の「五十嵐威暢アーカイブ」では感性教育の拠点として企画展示が行われている。北海道文化賞ほか受賞多数。
    2025年2月、80歳で永眠。www.takenobuigarashi.jp
    生前は竹尾アーカイヴズの設立にあたり、顧問としてご尽力いただきました。
  • 設立日
    2016年12月1日
  • 事業内容
    • ・「紙」「デザイン」「テクノロジー」をテーマとしたコレクションとその関連アーカイヴ
    • ・「紙の文化」についての調査・研究
    • ・ 上記データベースの構築と公開
    • ・展覧会、出版、年報等によるアーカイヴ事業の公開とシンポジウム等の開催
    • ・ 株式会社竹尾関連事業への協力
  • 竹尾アーカイヴズ事務局
    〒101-0054
    東京都千代田区神田錦町3-18-3 錦三ビル2F
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